■丘に咲く花『河が汚れるからと 母はイヤがったが夕暮れになると灯がともる この山を覆う亜鉛工場が父とボクは好きだった』 と云うモノローグと共に、主人公が帰省先の駅近くより仰ぎ見る頭上に聳える黒い山。 個性的な仲間と楽しい時間を過ごしながら進路と…
工場の湛える魅力に就いて少しでも多くの方に気付いて貰えればと慣れない番組収録をお受けしていましたので、こうして様々な場所で沢山の方から工場に対する強い気持ちを伺え、その1つ1つを拝見するのが本当に楽しくとても嬉しかったです。 個別の御返事は…
■愛情のカタチ仕事で泊まり込みが続く日々は工業地帯も遠く、仕事先を早朝に抜け出そうと空を見上げると冷たい雨が降る。 そんな時は、四日市での勤務経験がある知り合いが創って送ってくれた《工業地帯》をモチーフにした曲を職場で流しながら、馴染みのプ…
■工場へ続く道過去に色々な機会で耳にした《工場を好きになった切っ掛け》は本当に多彩で、子供の頃に工業地帯で育った想い出深い場所と云う人から、初めてのドライブで湾岸線を通った時に目にしたコンビナートの威容に心を掴まれた人、巨大な建造物を間近で…
■優美な曲線巨大なコンビナートを訪れると、威圧感ある無骨なプラントの合間に並んでいる様々な表情のタンクに、温かく心を和まされる事がある。 1つ1つ異なる形状のタンクが各々の個性を主張をするように隣り合っている事もあれば、同じ顔をしたタンクが…
■ikkunさん 四日市は、眺めの素晴らしい空間が沢山連なり、本当に贅沢な空間ですよね。 件の写真を撮影した場所は、霞コンビナートを訪ねられれば直ぐに目に付くと思いますので、今度足を運ばれた時は是非訪れられる事をお薦めします。 これからは暖かい季節…
■いつも、君はそこに自分の中に煌めく工場の魅力はいつも絶大で、各地に広がる個性溢れるプラントを積極的に眺め歩く様になって以降にカメラを持ち始めたこの拙い写真からでさえも、その躍動感や魅惑的な輝きを(たとえ僅かでも)伝えられれば、きっと同じ気持…
■潮風に吹かれて柔らかい日差しも心地良く麗らかな午後、軽く手摺りに寄り掛かりながら空を舞う海鳥を見上げ、川崎臨海工業地帯を船上から寛いで眺めている自分に気付く。 仕事の合間に誰かと楽しく工場観光へ出掛けたり、想い出深い工場にまつわる文章を頼…
■胸に流れる音工業地帯を歩いていると、目に映る光景以外からも多彩な情報が様々と飛び込んでくる。 そこに立ち尽くすだけで体を震わせる気配が何層にも周囲を覆い、絶えず激しい主張と共に全身を貫いて行く。 何かが高速で回転する音、定期的に重い物が鈍く…
■金属の輝きに魅せられて丘一面に瞬く東邦亜鉛の安中製錬所をより魅力的な角度で眺める為に、少し離れた場所へ車を停めて、夜道に沿って白い息を棚引かせながらゆっくり歩き始めると、足を踏み出す度に体温が下がり始める事を肌で実感する。 それでも、その…
■夢の秘密基地都心より軽井沢へと向かう道沿いの山腹に突如現われる事でも有名な東邦亜鉛の安中製錬所。 泊まり込み続く仕事の合間に時間を少し工面出来そうになったので、暗闇に浮かぶこの場所を深夜に眺めてみようと、急遽久し振りの群馬探訪を決める。 こ…
■働く人々自分のプラントへ対する嗜好を自覚して以降に機会を見付けては繰り返してきた工場散策、その度にそれぞれの場所で眼にした様々な作業に従事する多くの人々。 広大な敷地内で日々繰り返される作業により、如何に自分のささやかな生活が幾多の手に支…
■チーズと港朱い太陽が水平線へと消え落ちる時間が早くなり始めると、どれだけ防寒対策に心を配っても、長時間の徒歩や自転車での工場散策は身体の芯に応えるようになる。 それでも、凛と響く空気の中に佇むプラントの綺麗さに心惹かれて、何度と足を運んで…
■洩れ光る海陽が傾くと同時に少しずつ増え始めるコンビナートの灯りの粒を眺めていると、肌寒さが徐々に厳しくなって来る。 そうして、闇の中へと落ちて行くプラントの様子を、潮風が身を切る様に駆け抜ける中を暫く見下ろした後、澄んだ空気の向こうに輝く…
■褐色の船出航時刻寸前に港へ到着したもう1台の組と無事に合流して乗り込むと、遊覧船が間髪入れずに岸を離れる。 期待に胸膨らませた一行が最初に向かったのは、綺麗なタンクの立ち並ぶ化学コンビナート。 雄壮な景観と歩調を合わせる様に流れる説明放送を…
■コンビナート・クリスマス聖夜を寸前に迎えたある日、(先日、参加者数が2000名を越えた)工場コミュニティとこの工場blogの読者さんを合わせた総勢7名でのコンビナート巡りが急遽決まる。 8月には《京葉工業地域》10月には《京浜工業地帯》と、この工場blo…
■烟る光と影小雨に追われる様に宿泊先を探して一泊、翌日は抱えてきた仕事を朝から進めて、昼過ぎからゆっくりと海岸へと向かう。 対岸に輝く金属の連なりを眺めながら徒歩でのんびりと歩く横を、地元の人達が自転車で、犬の散歩で、釣り竿を抱えて通り過ぎ…
■煙咲く幕の向うへ四日市より少し移動して、過去に記憶が無い程に豪快な吹き上がりを見せるフレアスタックを眺めながら名古屋港周辺を散策していると、徐々に夜が明けて周囲の空気が青く清んで来る。 一晩走り続けてくれた心強い案内役も余りの冷え込みに一…
■静謐なる聖地工場コミュニティで知り合って過去何度か工場観光を御一緒している相手から実家のある鈴鹿へ車で帰省するとの話を聞き、御好意に甘えて途中の四日市まで送って貰う事に決まる。 この方は以前に四日市のコンビナートで仕事をされた経験があり、…
■そして、工場に萌える日々普段1人で川崎巡りをする時は大抵自転車を使うので、漸く涼しい季節となった事を機に仕事先を少し抜けて出掛けてみる。 全て自分の都合で自分の気分で自分のペースで気侭にのんびりと見て回れるのが1人工場見物の楽しみ。 訪れる…
■鳥達の帰る場所今回は、同じ工場は工場でも航空機の整備工場へ。 一般公募で参加出来る見学場所としては以前よりとても人気の高い羽田空港脇の《ANA機体メンテナンスセンター》、同行者は工場見学をすると大抵そうなる様に相変わらず個性豊かで、友人漫画家…
■幻の島へ今年の6月末、多くの人に惜しまれながらも一般人の渡航が出来なくなった1つの島がある。 それは、明治〜大正時代に掛けて旧陸軍が東京湾口に建造した3つの人工要塞島の中で最も人気の高かった《第二海堡》と呼ばれる場所。 (因みに、《第一海堡…
今回体験した《東京ジオサイトプロジェクト》や以前に紹介した《首都圏外郭放水路》の公式サイトに多数掲載されている独得な質感が素晴らしく格好良い写真に長く惹かれていたのですが、その両方の作品を手掛けられた写真家・西澤丞さんと最近知り合う機会を…
■賑やかに続く道この夏、巨大施設の一般公開として1番の盛り上りを見せたのは、間違いなく《東京ジオサイトプロジェクト4》。 これは、日比谷から虎ノ門へと続く巨大な地下インフラ空間として建設されていた共同溝を舞台に、毎回異なった視点から様々な可…
■蒼い地球へ天候に恵まれ見学日和となった午後に横須賀中央駅で案内用チラシを受け取り港を目指すと、見覚えのある高い櫓が見えて来る。 この地球深部探査船『ちきゅう』は、海洋石油掘削で実績のあるライザー掘削システムを使い水深2,500m(目標は4000m)の深…
■光る船今年6月、数人の知人と共に泊まり掛けで長崎へと向い造船所や廃墟等を幾つか観て回った時、初日の晩に人気の全くない真っ暗な道を宿へと急ぐ途中に不思議な光と遭遇したのがその船との最初の出会いだった。 どうやら艤装中の船舶らしいと直ぐには気…
■身近な異空間今回訪れた地下空間は、自宅近くの中央線東中野駅地下に建設中である首都高速中央環状新宿線の地下構造物。 この場所は、JR中央線、地下鉄大江戸線、山手通り(環状6号線)に加えこの首都高と交通網が4層に重なり、その為に安全性や振動に細心…
■地下王宮へ人の為に陰で働く機械が好きな自分にとって、工場と同じく気になる対象として様々な巨大施設がある。 特に、都市の大掛かりな機能を守る為に地下へと建設される様々な巨大建造物には強く惹かれるので、時々誰か知り合いと一緒して見学へ訪れてみ…
自宅に帰り次第返事を書かせていただこうと思っていたのですが、結局ここ3ヶ月近くで3時間と戻っていない生活を継続中ですので、仕事先から慌ただしくて申し訳ありませんが御礼をさせていただきます。 ■叛さん 身近な場所で工場好きな相手を探すのは本当に…
■そして工場へと続くこの工場blogを始めた当初は、少しでも多くの人に工場の持つ素晴らしさが伝わればと云う想いがあったのですが、気が付けばここ1年の間に工場を通じて本当に大勢の方と知り合う事が出来ました。 直接御一緒して工場を観て回る事が出来た…