不夜城に響く想い。

wami2006-01-23

■働く人々

自分のプラントへ対する嗜好を自覚して以降に機会を見付けては繰り返してきた工場散策、その度にそれぞれの場所で眼にした様々な作業に従事する多くの人々。
広大な敷地内で日々繰り返される作業により、如何に自分のささやかな生活が幾多の手に支えられているかと云う事を、港を駆け抜ける風の中で静かに改めて実感する。
このblogを始めてから、以前に増して工場好きな方達と交流を持つ事が出来る様になり、その中で工業地帯での勤務経験のある相手から当時の話を聞く機会に恵まれるも、実は工場の景観に興味を抱かれている人が内部に然程は居ないと云う現場の事情を伺って、あれだけ大らかな魅力溢れる造形美に囲まれながらも、やはり厳しい仕事ともなればそれ程単純で気軽な状況ばかりではない事を理解する。
それでも、その中に幾人か、情熱的な迄に強くプラントへ愛情を注がれている人達の存在を、ふとした瞬間に知る。
たとえ数名でも、自分に数倍する気持ちを内に秘めた人がそこに居る事実を嬉しく思うと共に、凛と輝きを放つプラントの待つ港へと、また1人で足を向けようと云う強い感情が湧き上がる。
雪の中を雨の中を夕闇の中を星空の下を月明かりに照らされ絶え間なく続く景色を、きっと第三者に言われるでもなく見続けようと密かに誓う。
誰にも気付かれず、喜びと共に。

(写真/瀬戸大橋で出会った人々)