2005-01-01から1年間の記事一覧

《冬のコンビナート巡り》/1

■コンビナート・クリスマス聖夜を寸前に迎えたある日、(先日、参加者数が2000名を越えた)工場コミュニティとこの工場blogの読者さんを合わせた総勢7名でのコンビナート巡りが急遽決まる。 8月には《京葉工業地域》10月には《京浜工業地帯》と、この工場blo…

永遠の先へと視線は目指す。/3

■烟る光と影小雨に追われる様に宿泊先を探して一泊、翌日は抱えてきた仕事を朝から進めて、昼過ぎからゆっくりと海岸へと向かう。 対岸に輝く金属の連なりを眺めながら徒歩でのんびりと歩く横を、地元の人達が自転車で、犬の散歩で、釣り竿を抱えて通り過ぎ…

工場を歩く、どこまでも。/2

■煙咲く幕の向うへ四日市より少し移動して、過去に記憶が無い程に豪快な吹き上がりを見せるフレアスタックを眺めながら名古屋港周辺を散策していると、徐々に夜が明けて周囲の空気が青く清んで来る。 一晩走り続けてくれた心強い案内役も余りの冷え込みに一…

いつか見た憧れの灯火。/1

■静謐なる聖地工場コミュニティで知り合って過去何度か工場観光を御一緒している相手から実家のある鈴鹿へ車で帰省するとの話を聞き、御好意に甘えて途中の四日市まで送って貰う事に決まる。 この方は以前に四日市のコンビナートで仕事をされた経験があり、…

偶には仕事の手を休めて。

■そして、工場に萌える日々普段1人で川崎巡りをする時は大抵自転車を使うので、漸く涼しい季節となった事を機に仕事先を少し抜けて出掛けてみる。 全て自分の都合で自分の気分で自分のペースで気侭にのんびりと見て回れるのが1人工場見物の楽しみ。 訪れる…

鉄籠に羽根を休めて【番外編:巨大施設見学⑥】

■鳥達の帰る場所今回は、同じ工場は工場でも航空機の整備工場へ。 一般公募で参加出来る見学場所としては以前よりとても人気の高い羽田空港脇の《ANA機体メンテナンスセンター》、同行者は工場見学をすると大抵そうなる様に相変わらず個性豊かで、友人漫画家…

釣り人達の楽園【番外編:巨大施設見学⑤】

■幻の島へ今年の6月末、多くの人に惜しまれながらも一般人の渡航が出来なくなった1つの島がある。 それは、明治〜大正時代に掛けて旧陸軍が東京湾口に建造した3つの人工要塞島の中で最も人気の高かった《第二海堡》と呼ばれる場所。 (因みに、《第一海堡…

《JOE NISHIZAWA PHOTOGRAPHS(http://joe-nishizawa.jp/)》

今回体験した《東京ジオサイトプロジェクト》や以前に紹介した《首都圏外郭放水路》の公式サイトに多数掲載されている独得な質感が素晴らしく格好良い写真に長く惹かれていたのですが、その両方の作品を手掛けられた写真家・西澤丞さんと最近知り合う機会を…

地底のピクニック【番外編:巨大施設見学④】

■賑やかに続く道この夏、巨大施設の一般公開として1番の盛り上りを見せたのは、間違いなく《東京ジオサイトプロジェクト4》。 これは、日比谷から虎ノ門へと続く巨大な地下インフラ空間として建設されていた共同溝を舞台に、毎回異なった視点から様々な可…

空に聳える未来【番外編:巨大施設見学③】

■蒼い地球へ天候に恵まれ見学日和となった午後に横須賀中央駅で案内用チラシを受け取り港を目指すと、見覚えのある高い櫓が見えて来る。 この地球深部探査船『ちきゅう』は、海洋石油掘削で実績のあるライザー掘削システムを使い水深2,500m(目標は4000m)の深…

深く何処までも。【番外編:巨大施設見学③】

■光る船今年6月、数人の知人と共に泊まり掛けで長崎へと向い造船所や廃墟等を幾つか観て回った時、初日の晩に人気の全くない真っ暗な道を宿へと急ぐ途中に不思議な光と遭遇したのがその船との最初の出会いだった。 どうやら艤装中の船舶らしいと直ぐには気…

鉄骨を潜れば。【番外編:巨大施設見学②】

■身近な異空間今回訪れた地下空間は、自宅近くの中央線東中野駅地下に建設中である首都高速中央環状新宿線の地下構造物。 この場所は、JR中央線、地下鉄大江戸線、山手通り(環状6号線)に加えこの首都高と交通網が4層に重なり、その為に安全性や振動に細心…

光を仰ぐ世界。【番外編:巨大施設見学①】

■地下王宮へ人の為に陰で働く機械が好きな自分にとって、工場と同じく気になる対象として様々な巨大施設がある。 特に、都市の大掛かりな機能を守る為に地下へと建設される様々な巨大建造物には強く惹かれるので、時々誰か知り合いと一緒して見学へ訪れてみ…

一工場好きの呑気なblogへいつも嬉しいコメントをありがとうございます。

自宅に帰り次第返事を書かせていただこうと思っていたのですが、結局ここ3ヶ月近くで3時間と戻っていない生活を継続中ですので、仕事先から慌ただしくて申し訳ありませんが御礼をさせていただきます。 ■叛さん 身近な場所で工場好きな相手を探すのは本当に…

1人でも大勢でも。

■そして工場へと続くこの工場blogを始めた当初は、少しでも多くの人に工場の持つ素晴らしさが伝わればと云う想いがあったのですが、気が付けばここ1年の間に工場を通じて本当に大勢の方と知り合う事が出来ました。 直接御一緒して工場を観て回る事が出来た…

鉄の城。

■熱気渦巻く世界新日鐵君津製鉄所に続き、この夏2度目の製鉄所見学へ。 今回は、先日の京葉工業地帯巡りで千葉港の遊覧船やポートタワーから何度も眺めたJFEスチール東日本製鉄所。 しかも、新日鐵では見れなかった高炉見学が予定に組み入れられていて、最…

久し振りに誰かと。

■初めての京葉工業地帯巡り時々知り合い数人と工場を見に出掛ける事はあれど、20名での工場見学イベント以来中々ネットで同行者を募る機会がなかったので、幾分夏の日差しが大人しくなって来たのを機に、久し振りに誰か初めての相手と工場を見て歩きたくなる…

工場の季節。

■熱い工場見学へ!暑くなるこの時期は、夏休みと合わせて様々な企業が工場見学を企画してくれる嬉しい季節。 特に製鉄所関係が充実していて、先日は君津市主催の『君津市民ふれあい祭り』の一環として丸1日掛けて新日鐵の君津製鉄所が工場見学を開催してく…

旅の終わり。

■1人夜歩く深夜、八幡駅前のホテルを抜け出して、工場の夜景を観る為に事前にチェックをしておいた高台を一路目指す。 昼間とはまた違った顔を期待しながら藪の生い茂る100段以上続く階段を黙々と歩いた先には、思っていた通り、静かに操業を続けるプラント…

1901年からの贈り物。

■近代製鉄発祥の地3週間近くに渡った四国での泊まり込み仕事の後、広島⇒徳山と続いた工場探訪は、そのままの流れのままに北九州入り。 北九州に入って最初に目指したのは、日本初の高圧高炉をリペイントして文化財として残した東田第一高炉史跡広場。 日本…

遠く憧れの場所へ。

■煙突の街不思議で面白い施設『広島市環境局中工場』を見た後は、そのまま市内で一泊。 翌日は1度呉へ向かい『大和ミュージアム』で1/10サイズの戦艦大和の模型を見物し、その足で長く憧れていた工場の街・徳山へ向かう。 この工場blogや既出の工場コミュニ…

ショーウィンドウで着飾って。

■余所行きのプラント仕事で暫く四国に滞在した後はそのまま広島へと渡り、このblogや工場コミュニティで幾人の方から薦めていただいた『広島市環境局中工場』へ行く事に決める。 公共の施設な為に平日の昼間しか見学出来ないが、予約も必要とせずプラントを…

車窓に映えるコンビナートの息吹。

■嬉しい御出迎え1週間の予定で急遽向かった四国での泊まり仕事。 岡山で新幹線から乗り継いだマリンライナーに揺られ瀬戸大橋からの眺めを堪能していると、向こうから直ぐ間近と迫って来るのは紛れもない壮大なプラント群。 それが、噂では何度も耳にしてい…

いつも、嬉しいコメントをありがとうございます。

今現在、四国へ3週間の泊まり込み仕事に来ていますので、(半日は、高松のコンビナート巡り休日を挟みつつ)関東へ戻り次第御返事させていただきます。

休みの日には空を眺めて。

■働く機械溶鉱炉や化学プラント以外にも、多くの工場好きな人が惹かれる場所、それは様々な巨大クレーンが立ち並ぶ港。 コンビナート巡りをしていて、次々と正確に積み荷を準備するトレーラーと見事なコンビネーションを発揮し、横付けされた貨物船へ猛烈な…

工場的なモノ。

■夢の残滓4月末に茨城の廃工場へ行って以来、生き生きと稼動する現役プラントだけでなく、穏やかな時間の流れに身を任せ朽ちて行く機械にも、興味を惹かれるようになって来た気がする。 人の生活を支える為に存在していたのも今は昔、錆に侵された身体を力…

続々《第一回コンビナートを巡る会》。③

■誰かと共有する気持ち昼の部で見て回った、プラントを手に取るように間近に見上げられる鶴見線沿線から離れ、夜の部は少し趣向を変えて、ベイブリッジを越え根岸線沿線のコンビナート夜景を少し離れた場所から眺めてみる事に決める。 オレンジに輝く大黒埠…

続《第一回コンビナートを巡る会》。②

■萌える時間最初に一行が向かったのは、東扇島にある火力発電所での見学会。 1時間ばかり映像や実験でLGMや発電に就いて話を伺った後、待望の構内見学。 個性溢れる注意書きポスターを横目に熱気溢れるタービンを体感し、そこから1度車に戻って移動した先…

《第一回コンビナートを巡る会》。①

■萌える軍団《第一回コンビナートを巡る会》を開催しようと思ったのは、見学のエキスパートであるpiroriさん【http://kengaku.exblog.jp/】から1つ工場巡りのアイデアを聞かせていただいた時に、それが本当に実現出来れば凄く面白そうだと心が躍ったからで…

萌える人々《http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E8%90%8C%E3%81%88%E3%80%80%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0&lr=》

先月半ば頃から、ここ『工場萌えな日々』へ検索エンジン経由で来訪する人の使った検索ワードが、とうとう「工場」を抜いて「萌え」が1位となる事態に。 もしも、ここへ柔肌の二次元美少女画像等を楽しみに迷い込まれた方がいましたら、大変申し訳ありません…