2004-01-01から1年間の記事一覧

工場写真の奥深さ。

■自分もその場所に佇んでみたくなる力強い1枚を・・・今ほどネットが普及する以前、工場の写真に餓えていた自分の前に現れたのが(後に、今は亡きリブロポートからも翻訳版の出た)ベッヒャー夫妻の一連の建築物写真集でした。 (今では洋書でIndustrial Lands…

初めての安中訪問。

■丘一面に広がる機械3ヶ月振りくらいに自宅で休む機会があったので、早朝前に急に思い立ち、群馬の安中まで始発に乗って出掛けてみる事に。 途中、1時間に1本ペースの(ドアを手動で開けるような)ローカル線に乗り換え、通学する高校生の一団に紛れながら…

夜景と工場。

■光を放つ不夜城最近、コンビニで見かける夜景の紹介本等で、見開き2ページ程度とはいえ工場地帯を掲載している物が増えている。 煩くて油まみれで独特の臭いを放つ昼間の工場には抵抗があっても、遠くから眺める夜の工場には惹かれる人も多いという事なん…

心地好い早朝の工場巡り。/③

■ホームグラウンドの素晴らしさを再確認結局、今回は以前行きそびれていた所も回ろうと決めて「千鳥町⇒東扇島⇒水江町⇒扇町」と見て歩く事に。 千鳥公園の野良猫達と少し遊んだ後は、釣り人で賑わう東扇島の埠頭や水江町の公園で対岸のプラント群を眺め、運搬…

聳え立つ金属の塔。/②

■明け行く空に映える工場がお気に入り始発が動く前の人気のない道を川崎へと1人向かう自分の前に、薄闇の中に佇んでいる見慣れたシルエットが見えてくる。 自分が初めて工場見物目的に訪れた場所に立ち戻り、暫くその空気を肌で感じながら「自分が工場に惹…

錆色の風景。/①

■夢に現れるのは、巨大で奇怪で複雑で威圧感のあるギラギラとした建造物関西から戻ったある日、また暫く仕事で缶詰になっていると、高石市のような煌びやかな工場ではなく、もっと金属の肌が油で光るようなプラントを見てみたいという欲求がふつふつと湧き上…

鮮やかな色彩に囲まれて。/②

■歩けども歩けども右も左も派手に彩色されたプラントが立ち並ぶ中、知人と一緒に晴れ渡った真昼間の工場地帯をカメラ片手に黙々と進む。 環境を考えてか街路樹が延々と植えられていた為にあまり綺麗な構図の撮影ポイントを見つけられなかったものの、静かな…

初めての阪神工業地帯訪問。/①

■こんなに派手なプラントがあるなんて先日、知人の車で大阪の堺辺りを通る機会が巡ってきたので、折角だからと無理を言い高石市に少しだけ寄ってもらう事にしました。 堺市近辺で咄嗟に思い出せる工場観光ポイントが高石市だけだったのですが、それでも初め…

工場好きが夢想する場所。

■いつだって工場が呼んでいる気がする大規模な工場に興味を持ち始めると誰もが川崎や四日市、堺などの4大工業地帯を見て回りたくなったりするのですが、それらの定番地以外にも幾つか工場マニアにとってメッカと呼ばれる場所があります。 その中で揺るぎな…

まだ当分治りそうもない工場好きの病。

■帰って最初に行うのは、興奮と緊張の写真選別以前に千鳥町へ一緒した一眼デジカメ使いの工場好きさんは、モチーフに1番合っていると自分で確信した構図で数回シャッターを切った後はもうひたすらに車で寝ているという侍のような撮影スタイルだったのですが…

短いようでいて長かった徒歩小旅行の終わり。/④

■照明にマダラに照らされて闇に浮かぶ幻想的な工場もいいが、金属の肌を朝日に照らされ鈍く輝いた姿にも萌えるなどと暫く工場に魅入られながら考えていると、日の出と同時に空気が一変、夢のような時間が過ぎて現実の日常が戻ってきた事を告げる。 町が目覚…

朝日に浮かぶ威容を眺め。/③

■電話での楽しそうな声を聞いた相手に「工場に住めたら幸せになれそうだねえ…」と呆れ突っ込まれつつ川崎でも最大規模のプラントが並ぶ事で有名な浮島町へ、小島町経由で橋を渡り初めて足を踏み入れる。 とりあえず、撮影ポイントの事前知識がないまま、激し…

狭いトンネルを抜けると、其処は静かな工場観光ポイントだった/②。

■関東圏の工場好きには有名な千鳥公園脇のトンネルを深夜1人で渡った先にあったもの東扇島自体にはそんなに目立つ建物がないものの、東扇島埠頭から遠く眺める対岸一帯は素晴らしい展望で、昼間は犇めいているだろう各種運搬車両の出入りが減るのと入れ替え…

「京浜工業地帯巡り」で気が付けば10時間/①。

■買ったばかりのカメラを片手に京浜工業地帯を怪しく彷徨ってみる思いがけず仕事の合間に少し休み時間が取れたので、仕事場から1番近い川崎まで突如思い立って初の本格的な工場見物へ行く事に。 どの辺りを回るのかは、ネットと地図を調べつつ他の工場マニ…

寒くなる前に工場を撮る為の準備を着々と。

■「プラントを手に取るように拡大して撮れる」それがカメラ選択の大きなポイント他の人の撮った物を眺めるだけではなく、下手なりにも自分で写真を物にしたいと思い立ち、生まれて初めてのデジタルカメラを購入してみる。 他の人の撮った物だとどうしても微…

初めて訪れた工場地帯は「鍋の湯気」の向こうに聳え立っていた。

■「縦横無尽に走る配管や剥き出しに組み合わされた鉄骨に癒される」自分の特性に気付いた瞬間車で工場の脇を通り過ぎる事はあってもワザワザ工場だけを見に行く事がなかった自分が、初めて工場の為だけに足を運んだのが川崎工場地帯の一画にある千鳥町でした…

「工場に萌える自分」に明確に気付いたのは高校の頃。

■工場に興味を持つ切っ掛けの1つに映画がある事は否めないけれど、なら映画に出てくる工場のどんな所に若き日の自分が萌えたのかを掻い摘んで考えてみる。 たとえば、SF映画の定番である『ブレードランナー』や音楽コメディの傑作『ブルースブラザーズ』の…

「自分は何故、工場に萌えるのか」その答を探求する個人的な日記。

■「工場を1日中見ていても全く飽きない人間って、もしや自分だけ?」などと以前は漠然と思っていたのですが、ある日何気なくネットで調べてみると自分以外にも意外と多くの人が工場へ熱い想いを寄せていることが分かり、それならと自分でも記録代わりの日記…