2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

漣の残像。

■車窓揺蕩う白煙にある日、この夏の製鉄所見学会を御一緒した知人から薦められ、急に思い立って長閑な列車での工場散策へと出掛けてみる事に。 指定席の時刻に追われる様に仕事を一段落させ、暫く泊まり込んでいた仕事先を慌ただしく後にし、日付が変わる深…

光差す道。

■宵月に惹かれて夜の港で工業地帯を散策していると、灯に点々と照らされながら背の高いプラントの合間を縦横に遠くへと続く作業通路にふと気持ちを奪われる。 手の届かない天空を曲がり繋がる細い道を見上げて足を止め、知らず現実感を喪失させる特徴に溢れ…

灼熱の風。

■情熱の一時毎年夏の時期になると、各工場が主に地元を対象とした見学会やイベントを幾つも開催している。 去年も何度と足を運んだ製鉄所関係は特に豊富で、今年も色々な相手と一緒に黄金色に染まった鋼板が薄く引き延ばされていく過程を数100メートルに渡っ…