偶には仕事の手を休めて。

羽田へ降りる旅客機

■そして、工場に萌える日々

普段1人で川崎巡りをする時は大抵自転車を使うので、漸く涼しい季節となった事を機に仕事先を少し抜けて出掛けてみる。
全て自分の都合で自分の気分で自分のペースで気侭にのんびりと見て回れるのが1人工場見物の楽しみ。
訪れる季節や天気、時間帯によって毎回全く違う眺めを見せてくれる工場だが、(普通は凄く使い辛い画角の)普及型カメラを新しく散歩用として購入した為か、いつも以上に様々な姿を目の前で繰り広げてくれる。
過去に何度も足を運んでいるプラントからも今まで気付かなかった新しい顔を垣間見せられながら、心地良い空間を進む。
まだblogも写真も始める以前に数人の工場好きな人達と集まり深夜まで鍋を囲んで熱く工場話に華を咲かせた千鳥公園、久し振りに訪れたここに住み着く猫達も気が付けば初顔ばかりになっている。
工業地帯ではお馴染みの光景である工場脇でワゴン車に積んで売られている弁当を1つ途中で購入し、羽田へと着陸する航空機を(前回訪れた整備工場からの眺めとは反対側より)間近に眺められる浮島公園へと移動。
風力発電用の大きな風車の下でベンチに腰を下ろし、次々と舞い降りる様々な色の翼を、大きな望遠レンズを抱えた愛好家と共に静かに見詰めてると、街中で感じるのとは違う穏やかな時間が流れて行く。
暫く海風に吹かれて寛いだ後は、馴染みの場所を回りながら1つ1つのプラントを確認する様に見上げ、自分にとってその魅力が変わらない事を感じながら漂う煙を後にした。

(写真/白煙漂う浮島町のプラント)