1901年からの贈り物。

東田第一高炉史跡広場

■近代製鉄発祥の地

3週間近くに渡った四国での泊まり込み仕事の後、広島⇒徳山と続いた工場探訪は、そのままの流れのままに北九州入り。
北九州に入って最初に目指したのは、日本初の高圧高炉をリペイントして文化財として残した東田第一高炉史跡広場。
日本では珍しく廃工場を記念碑として残す公園だが、海外の様にありのままにプラントをオブジェとして生かすのではなく何処か厚化粧を施したような日本らしい保存方法にここを訪れる前は少し首を傾げたりもしていたのだけれど、実際に足を踏み入れてみるとほのぼのとした製作者の愛情を感じて穏やかな気持ちに包まれる。
知人に薦めて貰った東陽軒の『かしわめし』を混銑車の横で食べた後は、近くの駅を順にのんびりと徒歩で散策。
幾つか中規模の工場を楽しく見て回り、続いて皿倉山に登って夜景見物へ。
間近に光が溢れる景色を暫く地元の人達と言葉を交わしながら堪能して山を降り、ホテルに荷物を預けて終電の過ぎた深夜の工場巡りへと再度出発した。

(写真/陣原駅前から見えた古い工場)