工場の季節。

熱延工場

■熱い工場見学へ!

暑くなるこの時期は、夏休みと合わせて様々な企業が工場見学を企画してくれる嬉しい季節。
特に製鉄所関係が充実していて、先日は君津市主催の『君津市民ふれあい祭り』の一環として丸1日掛けて新日鐵の君津製鉄所が工場見学を開催してくれていたので、働く機械好きな知人御二人と待ち合わせて参加。
仕事先から徹夜状態で向かった君津駅から無料で運行しているバスに乗って製鉄所へ到着、受付で地元君津市民の列に並びながら、まずは洋上見学の申し込み。
港へは構内をバスで移動し、其処から洋上へ小型フェリーで出て、家族連れで賑わう船の上でビール片手に東京湾を回りながら、暖かい日差しの下をプラントやタンカーを眺めてのんびり過ごす。
長閑なクルージングを楽しんだ後は、今回の主目的である工場見学へ。
最初はプラスチックのリサイクル施設を案内して貰い、廃棄物を化学原料やコークスとして再商品化する様子を窓越しに眺める。
続いて、熱延工場へ移動。
ここでは、高温を保ちながらベルト上を流れてくる鋼板が薄く延ばされる様子を見学。
高熱と轟音と共に鉄鋼の板が流れてくる様は正に圧巻で、暫し皆でその作業に見惚れて立ち尽くす。
次々と現われる真っ赤に加熱された鋼板を横目に長い通路を歩き、出口で冷たい飲み物とおしぼりを頂いて、この日の行程は全て終了。
『こんな場所なら何日でも探索して歩きたい』等と熱く語りながら、この夏は必ずもっと製鉄所見学へ行こうと心に決めて、その日はそのまま知人の脚本家氏が主催する合宿に御邪魔する為に、帰路途中で皆と別れて1人八ヶ岳へと向かった。

(写真/船上から観た新日鐵君津製鉄所)