鉄の城。

JFEスチール東日本製鉄所第6溶鉱炉

■熱気渦巻く世界

新日鐵君津製鉄所に続き、この夏2度目の製鉄所見学へ。
今回は、先日の京葉工業地帯巡りで千葉港の遊覧船やポートタワーから何度も眺めたJFEスチール東日本製鉄所。
しかも、新日鐵では見れなかった高炉見学が予定に組み入れられていて、最初から気持ちが高鳴る。
同行してくれたのは、車を出してくれた友人1人と、またも寸前にネットで募集させて貰い現地集合してくれた初対面の女性2人。
最初に、親子連れで賑わう見学センターの講堂で丁寧な解説を受け、その後はバスに分乗して早速目的地である第6溶鉱炉へ移動。
途中、敷地内にある様々な施設が良く見える様にバスを走らせてくれる嬉しい心配りに胸躍らせながら、製鉄所の華であり最も特徴的なデザインである溶鉱炉へと到着して、賑やかに大勢で連って次々と中へと入る。
自分が過去に最も強く心惹かれた写真集が、10年以上も昔に購入したベッヒャー夫妻の『溶鉱炉』だったので、遠くからとは云え初めて生で見る高炉の姿に暫し釘付けとなり、両眼にその造形の格好良さを焼き付ける。
続いては、鋼板を加熱して延ばす行程を間近に見下ろせる、最早馴染みとなった熱間圧延工場へ。
轟音と共に次々と運ばれて来る真っ赤な鋼板の発する熱に圧倒されながらも、長い通路を振り返り振り返り確かめる様に楽しく歩く。
似た行程ながらも新日鐵の熱延工場とはまた微妙に違う作業に見入りつつ、気が付けばあっと云う間に見学時間が過ぎて行く。
行きとは違う道を通るバスの中で色々な解説を聞きながら構内の施設を眺めて再度見学センターへと戻り、入り口で冷たい飲み物を貰って全行程が終了。
工場隣のホームセンターで遅目の昼食を採って工場好きの女性2人とはここで別れ、一旦友人の車で雲の垂れ込めてきた千葉を景色を楽しみながら南下し、アクアライン経由でそのまま仕事場を目指した。

(写真/蒸気立ち籠める熱間圧延工場 )