工場写真の奥深さ。

■自分もその場所に佇んでみたくなる力強い1枚を・・・

今ほどネットが普及する以前、工場の写真に餓えていた自分の前に現れたのが(後に、今は亡きリブロポートからも翻訳版の出た)ベッヒャー夫妻の一連の建築物写真集でした。
(今では洋書でIndustrial Landscapes (The MIT Press)Gas Tanks等がかろうじて入手し易いかも、と言う状況ですけれど。)
当時様々な版で集めたその工場写真集は、モチーフとなった工場群のとてつもないスケール感も然る事ながら、その1つ1つを過不足なくツボを押さえて画面に納めた(気品すら感じる)写真1枚1枚が素晴らしく、それこそ溜め息をつきながら丁寧にページをめくった時の状況を昨日のように思い出します。
そんなベッヒャー夫妻の作品展が(造形的に)憧れのhttp://www.cnac-gp.fr/Pompidou/Accueil.nsf/tunnel?OpenFormで開催中なのを知り、時間と経済的余裕があれば今直ぐにでも飛んで行きたい・・・等と仕事中に独りごちってみる日々です。

Gas Tanks

Gas Tanks

(写真/浮島町にて)