街を見守る巨人。④

wami2005-05-09

■蒼天に凛と輝く

廃工場から南下して真っ先に目指したのは、事前に大まかな目途を付けていた日立市
車で街へ入ると、突然目の前に2つの巨塔が目に飛び込んで来る。
それを目の当たりにした途端に、街を見下ろすように聳え立つその日立セメントの巨大プラント達から目が離せなくなり、早速鼓動が高鳴り始める。
そのプラントの周りを道を選ぶようにゆっくりと車で回り、一通りの角度から惚れ惚れと愛でた後、意を決した様に真下までは徒歩で移動。
高砂とも全く趣の違う、何処までも青いフレームに支えられた鉄の内蔵の美しさに魅了されて暫く呆然と立ち尽くし、そのまま1枚1枚を楽しむようにカメラへと収める。
一緒に同行した友人が帰りに寄りたがっていた鹿島神宮社務所へ営業時間内に到達する事が微妙になってきたので、急かされるようにその場を離れ、一路鹿嶋市へと南下を続ける。
当然、自分の目的地は鹿島臨海工業地帯。
果たしてどの様な景観が待っていてくれるのか、思惑の違う2人の旅路は先へと進む。


【⑤に続く】

(写真/街中に聳え立つ日立セメントのプラント)