好対照を眺めて。⑥

wami2005-05-12

■赤×白の世界

翌朝からは、暫く友人に付き合って《鹿島⇒香取》と神宮巡り。
その後、昼間の工場を眺める為に鹿島臨海工業地帯へと戻り、港から大まかな景観を確認。
港を挟んで、左手の住友金属側の一面赤錆びた姿と、右手に並ぶ化学コンビナートの真っ白なタンクの列とが、本当に綺麗なコントラストを描き出す様を強烈な海風に吹かれながら一望し、気持ちが徐々に昂ぶってくる。
次に来る時は、湾内を1時間ほどで一周してくれる遊覧船からも間近で眺めてみようと考えつつ、鹿島での工場ポイント探索を再開。
しかし、まるで京葉工業地帯の様に、生い茂る木や塀に阻まれて、規模が大きい割に中々良い工場観光ポイントが見付からない。
コンビナートの中を暫く何周もしていると、時間切れ間際に漸く夜景映えしそうな場所を発見。
街灯も見当たらず、深夜に来たらまた闇に閉ざされていそうなその場所で最後の景観を和やかに眺め、急ぎ川崎へと帰路に着く。
今回落ち着いて見られなかった幾つもの魅力的なプラント達との再会を誓い、夕闇の中、長いようでいて短い工場巡りが幕を閉じた。

(写真/真っ赤な錆色に染まる住友金属鹿島製鉄所)