茨城縦断工場探訪。①

wami2005-04-30

■錆色に抱かれながら

以前より親しくしていただいた著名な脚本家の方から「今度廃工場で映画の撮影をする事となったので、時間が合えば覗きに来ないか」と嬉しい御話をいただく。
廃工場と云うと、工場や廃墟の熱心な愛好者が止むを得ず密かに忍び込む以外に余り中へ入る手立てがない物と考えていたので、こうして正式に許可を貰って堂々と正面から訪れられる有り難い機会を逃す事は考えられず、資料写真に撮りたがっていた友人の漫画家を現地までの専属運転手として引き込んで素早く話がまとまる。
少し遠出をする折角の機会なのだからと、帰りには多少遠回りをしても他の工場も見て回る事に決定。
「前日から友人宅に泊まり込み、当日早朝から待ち合わせ場所の常磐道SA(ビキニ女性とは関係ない方)を一路目指す。
そこで無事に時間通りその脚本家氏一行と合流し、そのまま福島県近くの目的地へ。
どんな規模の廃工場なのか色々と想像していると、入口にはその映画に出演する俳優のファン達が待ち受ける様子が見えてくる。
早速受付で安全の為のヘルメットを受け取り敷地内へ一歩を踏み入れると、車のスキル音と共に慌ただしいロケ現場の気配が漂って来た。
【②に続く】

(写真/福島県近くに残る廃工場)