夢に見た輝ける草原を/③

wami2005-03-23

■遙かなる光の大地

途中で昼食を挟みつつ、それ以外の時間は長閑に工場話を交わしながらの移動を繰り返していると、自宅が遠く先に四日市を後にする相手と遂にお別れ。
半日と云う短時間に霞地区から塩浜地区まで四日市コンビナートを共に縦断した素晴らしい案内役とスタート地点へ一旦戻り、又の再会を誓って別行動に。
その後、自力で回れる範囲のプラントをゆっくり見て歩き、夕方近くになってから最初から決めていた夜景ポイントを目指す。
その場所で、徐々に日が暮れて少しずつ灯りが増えていく景観に鼓動を波打たせながら、ただ呆然と見惚れて立ち尽くす。
自分がつくづく工場好きなんだと実感した後に、関東へと戻る最終列車間近まで夢中でシャッターを切る。
御陰で、個々の工場を間近で夜景に収める余裕はなくなったが、それは次の機会に宿題として残し、改札も券売機もない静かな駅へ向かって足を踏み出した。

(写真/四日市・今までで1番光に溢れた工場夜景)