この時を永久に繰り返す。

四日市夜景

■工場と過ごす穏やかな年月

この1年間で10日程しか自宅へ戻れなかった泊まり仕事の合間に慌ただしく観て歩いた工場の姿、そのどれもが今も新鮮に心へ残る。
貸し切りクルーザーで海から眺めた川崎臨海工業地帯、閉鎖前に仲間達と集まって工場夜景を見渡しながら飲み交わした横浜プリンスホテルのスイートルーム、車数台で一気に京浜〜京葉を縦断して過ごした密度の高い一時、夏恒例の製鉄所見学…、雄壮繊細な工場の姿はいつでも其所で待っていてくれた。
そして年末最後となる工場巡りは、クリスマス・イヴを京葉工業地域で、クリスマス当日を川崎臨海工業地帯と群馬の内陸工業地帯で、それぞれ工場好きな知人達と共に徒歩と公共交通機関を使って1日眺める、とても長閑で心温まるものとなる。
今年を振り返れば月に2度程のゆっくりしたペースだった工場と過ごす時間、来年は更に沢山の場所を多くの誰かと過ごせればと静かに心で祈る。
いつまでも工場に就いて言葉を交せる、そんな素晴らしい出会いを信じて。