鉄骨を潜れば。【番外編:巨大施設見学②】

JR中央線東中野駅付近桜川橋改築・首都

■身近な異空間

今回訪れた地下空間は、自宅近くの中央線東中野駅地下に建設中である首都高速中央環状新宿線の地下構造物。
この場所は、JR中央線、地下鉄大江戸線、山手通り(環状6号線)に加えこの首都高と交通網が4層に重なり、その為に安全性や振動に細心の注意を払ったHEP&JIS工法と云う技術で施行されている。
その現場へ、日本土木工業協会が各地で開催している『100万人の市民現場見学会』の一環として設けられた場に急遽加えて貰い参加。
朝から現場脇に20名程の参加者が集まって丁寧な解説を聴いた後、関係者の方々に案内されてゆっくりと地下へと向かう。
何層にも組まれた低い鉄骨を潜りながら地下へと降りて行くと、其処には遠く渋谷へと続く真新しい地下トンネルが見えて来る。
上下左右と全ての空間に広がる鉄骨や足場を興味深く眺めながら、場所毎に各々詳しく解説を聞き、魅力的な時間は過ぎて行く。
最後に、最初に集まった場所で熱い質疑応答が繰り広げられて終了、近所の韓国料理屋で参加者各々の自己紹介をしながら昼食を採り、泊まり込みの続く仕事先へと戻った。
工場に出会えない日は、こうして地下毎に違う景色が待つ空間を楽しんでみるのも時々は良いかもしれない。

(写真/JR中央線東中野駅付近桜川橋改築・首都高交差部)

(写真/御土産に頂いたJES継手)